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過去に提出された各課程の論文題目

学部4年次に提出

​博士前期課程2年次に提出

博士後期課程3年次に提出

先生方による論文紹介

卒業生,修了生の皆様へ,論文名の掲載承諾のお願い

 現在,各課程の論文の著作者に,論文名の掲載許可をいただいております。

 これまでに当研究室で論文を執筆され,論文名掲載を承諾いただける方は,以下にご連絡願います。

 博士論文はOUKAにて検索が可能です。

 卒業論文は2020–2021年の文学部紹介(→文学部冊子紹介)以降に掲載のものについては、承諾済みと看做されています。

 大阪大学大学院インド哲学研究室

 e-mail: indology☆osaka-u.ac.jp [☆を@に変えてください]

卒業論文 

[仏教]

  • 『中論』第十五章の研究-『プラサンナパダー』を手がかりとして-(2022年度)

  • パーリ三蔵における無常(anicca) ・苦(dukkha)・無我(anattan)の研究(2020年度)

  • Aṅgulimāla-sutta の考察(2016年度)

  • 極楽浄土の着想源—転輪聖王神話説の検討

  • 「直接的に与えられた意識の事実」についての仏教と現象学の思惟 —『金剛経』、フッサール、ハイデガーの基礎概念を中心に

  • Mahāpadānasuttanta の考察—過去仏思想に関して

  • 仏伝の考察—大品からラリタヴィスタラまでの縁起について

​[ヴェーダ・その他]

  • 『シャタパタ・ブラーフマナ』におけるソーマ将来の神話について(2023年度)

  • ​ヴェーダ文献におけるmármaṇ-「弱点」の用法研究(2022年度)

  • 『マハーバーラタ』モークシャダルマ部における林住者の生き方について―ジャージャリ仙の古譚にみる苦行と法(ダルマ)―(2020年度)

  • 古代インドにおけるkūrma「亀」(2017年度)

  • R̥g-Veda におけるVaruṇa の研究—Indra-Varuṇa 讃歌を中心に

  • Pravargya 祭の神話の研究

  • prāṇaの考察—Bṛhadāranyaka-Upaniṣad第六章を中心に

  • 『リグヴェーダ』における女神アディティの研究

 

修士論文​

[仏教]

  • パーリ三蔵における語根damの研究  ――sudanta attan「しかと御された自己」をめぐって――(2022年度)

 

ヴェーダ・その他

  • ヴェーダ文献におけるmitrá-を用いた動詞表現の研究―mitrám as/bhū, kṛ, dhāを中心に―(2021年度)

  • ヴァードゥーラ・シュラウタスートラ第9章(ヴァージャペーヤ章)の研究(2019年度)

  • リグ・ヴェーダにおける動詞の意味論的研究-「見る」を意味する語根を中心に-(2018年度)

博士論文

[仏教]

  • 日本の近世戒律復興運動における儒学とのかかわり(2022年度)

  • ​初期仏典における涅槃の基礎的研究—『スッタニパータ』を基本資料として—

  • パーリ聖典における「信」の構造研究-分類・格支配・内容の観点から-

  • パーリ聖典における輪廻とviññāṇaの研究—輪廻主体の問題を中心に—​

[ヴェーダ・その他]​

  • Vādhūla-Śrautasūtra新写本に基づくVājapeya祭の研究(2023年度)

  • ヤジュルヴェーダ・サンヒターのブラーフマナの記述を中心とするヴァージャペーヤ祭の研究(2012年度)

  • ヴェーダ祭式におけるアグニシュトーマ祭の潔斎思想ヤジュルヴェーダ・サンヒターのブラーフマナを中心に(2007年度)

  • 六十二見を中心とする初期仏教における外道思想の研究

  • ​白衣派ジャイナ教聖典に現れる在家信者に関する記述

論文のご紹介

卒業論文

パーリ三蔵における無常(anicca)・苦(dukkha)・無我(anattan)の研究

 インド初期仏教における非我説を巡る重要語の一つ「確立した自己(ṭhitattan)」の意味内容について一次文献から用例を精査し、定説が当該語を修行完成者の形容語のみとするのに対し、別の用法も見られることを指摘した堅実な文献学的研究で、少し手を加えれば学術雑誌に投稿し得る内容です。

名和隆乾 講師

卒業論文

古代インドにおけるkūrma「亀」

 古代インドのヴェーダ文献中に現れる「亀」の代表語kūrmaの使われ方を文献学的に精査し、これが祭式の成功や祭主の死後の天界行に大きな役割を果たしたことや、更には、後の叙事詩の神話形成にも関係し得る要素を古くから有していた可能性をも指摘した、ユニークかつ優れた研究です。

堂山英次郎教授

卒業論文

ヴェーダ文献におけるmármaṇ-「弱点」の用法研究

 ヴェーダ語の名詞mármaṇ「致命部位、弱点」の語義用法を原典において精査し、それが人のどの部分であり、どのように傷つけ(られ)うるか、またどのような機能・性質を持っていたかについて考察した研究です。往時の身体観、医学的知識、戦闘の実態などに示唆を与える意欲的な試みとして評価されます。

堂山英次郎教授
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